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価値とニーズの話(備忘メモとして)
 コーチ21のプログラムはとても素晴らしいものだとは思いますが、ときどき、これって?と首を傾げたくなるものがあります。

 その中で特に最近、「?」と思っているのは、「価値とニーズ」のお話です。

 私にとってこの「価値とニーズ」というのは、経営学の側からの考え方、つまりはバリューチェーンの考え方から解釈するのですが、どうもコーチ21のプログラムでは違う解釈なのです。

 これが一体、どこから来たのか?

 それが謎なのです。
 ちなみに来年1月からの新プログラムでは、このあたりの話は一切、なくなります。ですので、気にしなければしないでもいいのですが、ちょっともやもやしているので、消化のためにメモしておきます。

 例えば、CTIのプログラムでは、これは「価値と充実感」というテーマで扱われているようです。未完了を完了し、価値を満たすことによって充実感を得る。これは納得できる話です。

 ちなみにCTPの前のテキスト、アメリカ・コーチ大学のテキストでは、メインのテキストではなく、サブテキストとして「パーソナル・ファウンデーション」にこのニーズの考え方が出てきます。(ここでは「価値」とはセットではない、ということに注目です。)

 ニーズは完全に満たすことができる、というのが、アメリカ・コーチ大学のテキストでの考え方です。また、ニーズは個人的なものでもない。そして、ニーズというものは満たされた瞬間に終了するものなのです。つまり、ニーズというのは現在、欠けているものなのです。

 だからニーズというのは、未完了という考え方に似ています。具体的な行動や作業、仕事などが未完了としてToDOリストに載るとすれば、ニーズは欠けている感情や思い、関係などについてのToDOリストということになります。

 価値観というのはこれと違います。これは人を統合する基準であり軸です。価値を満たすことによって人は充実感を得ることができる。こういうことが、コーチングの考え方なのです。

 価値とニーズを混乱しやすいのは、仏教・神道の影響下にある日本人が抽象レベルでの思考の訓練をあまりしてこなかったことに関係があるのかもしれませんし、もっと言えば、日本語が述語的な言語であることにも関係しているのかもしれません。

 であれば、もっと簡単にわかるように、翻訳して伝えてあげることは必要なのかなぁ、とも思うのです。自分がクラスを担当した場合には、抽象的な言葉でごまかさないようにしよう、と思いました。

 しかし、このコーチ大学のテキストの元ネタはどこなんでしょうね? まだまだ探求は必要ですね。
| 原口佳典 | ■コーチング | 23:59 | comments(2) | trackbacks(1) |

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お久しぶりです。 ^^

コーチ大学のテキストの元ネタとしては、Thomas Leonardの頭の中じゃないですかね。
CTPの日本語版を作った苦労話をある人から聞いたとき、トーマス・レナードに電話して、言葉の意味を聞きまくったと言ってました。amazonで調べると、彼の"The Portable Coach"という本の中身はpersonal foundationのことだらけですし。Thomas Leonardで検索すると、coach Uのテキスト本にたどりつきますし。

で、オリジナルでは「パーソナルファウンデーションの10の柱」という考えがあって、妥協、未完了、統合性、ニーズ、境界、基準、蓄え、家族、コミュニティ、価値、の10だそうです。本当はこの10個がセットなのにCTPのテキストではこれらのうち価値とニーズ、妥協、未完了くらいしか残らなかった、そしてなぜか、価値とニーズがセットになった、という展開のように解釈しています。

でも、このペアもそれなりにわかりやすいなあと思っています。どちらも求めるもの、欲しがるものですね。でも、ニーズは原口さんが指摘しているように、満足する水準まで満たされるとそれ以上は欲しがらないもの。赤ちゃんが愛情で満たされると泣きやむようなものです。価値は、満足水準がありませんから、いつもいつも求めてしまうもの、マザーテレサがいつも人のために活動し続ける理由のようなものと思っています。

ハーズバーグの衛生理論との類似性を思っています。
ニーズが衛生因子(給与とか環境とか)で、価値が促進因子(貢献する、感謝される)と考えると、考えやすいなあと。

原口さん もっと探究して2冊目の本に書いてくださいね。 ^^
楽しみにしています。
| 角田知行 | 2007/12/20 12:59 AM |

価値観とニーズの違い、とても興味深いです。

私はニーズというのはマズローの法則(欲求段階説)から来たものという解釈でした。 未完了という意味もあるのですね。ちなみにJohn Whitemore著書のCoaching for Performanceにはマズローの法則のピラミッドの一番上がコーチングの領域だと言っています。 一番上というのは自己実現のことです。この自己実現には価値観と生きる意味が必要だとマズローは説いたのですよね。私はこの解釈なので価値観はニーズの一部なのか、どう違うのだろうかと両者の違いがあまり明確ではありません。

原口さんや角田さんのコメントを読んで、分かって来たような気もしますが、やはりまだハッキリしません。分かりやすい違いが見つかりましたらぜひ教えて下さい。

| メグ*Life Coach | 2007/12/20 8:53 AM |










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欲求5段階説はモチベーション理論のなかでも代表的なモデルで、モチベーションの話題になれば必ず登場するものです。アメリカの心理学者アブラハム・マズロー(1908〜1970)は、人間の欲求を5つの階層に分類しました。下位から順に、生理的欲求→安全の欲求→社会的欲求
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