2007.12.18 Tuesday
価値とニーズの話(備忘メモとして)
ちなみに来年1月からの新プログラムでは、このあたりの話は一切、なくなります。ですので、気にしなければしないでもいいのですが、ちょっともやもやしているので、消化のためにメモしておきます。
例えば、CTIのプログラムでは、これは「価値と充実感」というテーマで扱われているようです。未完了を完了し、価値を満たすことによって充実感を得る。これは納得できる話です。 ちなみにCTPの前のテキスト、アメリカ・コーチ大学のテキストでは、メインのテキストではなく、サブテキストとして「パーソナル・ファウンデーション」にこのニーズの考え方が出てきます。(ここでは「価値」とはセットではない、ということに注目です。) ニーズは完全に満たすことができる、というのが、アメリカ・コーチ大学のテキストでの考え方です。また、ニーズは個人的なものでもない。そして、ニーズというものは満たされた瞬間に終了するものなのです。つまり、ニーズというのは現在、欠けているものなのです。 だからニーズというのは、未完了という考え方に似ています。具体的な行動や作業、仕事などが未完了としてToDOリストに載るとすれば、ニーズは欠けている感情や思い、関係などについてのToDOリストということになります。 価値観というのはこれと違います。これは人を統合する基準であり軸です。価値を満たすことによって人は充実感を得ることができる。こういうことが、コーチングの考え方なのです。 価値とニーズを混乱しやすいのは、仏教・神道の影響下にある日本人が抽象レベルでの思考の訓練をあまりしてこなかったことに関係があるのかもしれませんし、もっと言えば、日本語が述語的な言語であることにも関係しているのかもしれません。 であれば、もっと簡単にわかるように、翻訳して伝えてあげることは必要なのかなぁ、とも思うのです。自分がクラスを担当した場合には、抽象的な言葉でごまかさないようにしよう、と思いました。 しかし、このコーチ大学のテキストの元ネタはどこなんでしょうね? まだまだ探求は必要ですね。 |