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教育のためのTOC(TOCfE)〜2日目振り返り
 教育のためのTOC(TOCfE)、2日目振り返りです。昨日の記録を見ますと、いまいち何を書いているのか意味が不明ですね。ということで、もう少し補いつつ、書いていくこととします。

 もともとTOCとは制約条件の理論のこと。『ザ・ゴール』ではある工場が閉鎖の危機に際し、どうすれば生産性を上げられるのか、という問題を解決しなければならなかった、というお話。とにかく、みんながんばれ、という精神論的なソリューションに対し、TOCが出したソリューションは、最も弱い部分を補え、全体最適を生み出せ、というもの。

 しかもこの「弱い部分」というのは相対的なものだから、ひとつが解決しても別のところがまた相対的に弱い部分となる。だから、継続的に弱い部分を改善して全体最適を追及していくことで、成長していく、というお話。
 ちなみに『ザ・ゴール』の解説によると、このTOCは、もともとは企業の生産管理の場面での改善のためのソフトウェアで、この小説はそれを売り込むためのPR用だったそうな。しかし、実際にこの本が売れて驚いたのは、この本の通りにやったら成果が出ました!という声が圧倒的で、ソフトウェアはぜんぜん売れなかったそうな。

 ということで、ゴールドラット博士は、ソフトウェアを売ることをあきらめて、TOCのグルになることを選んだというわけ。

 続いて『ザ・ゴール2』は、このTOCの考え方をマーケティングに応用したもの。もともと『ザ・ゴール』がトヨタのカイゼンを調査して理論化したようなところがあるのですが、博士はその限界として、この手法は閉じた世界ではうまくいくけれども、開いた世界では別の限界に到達することに気づいたわけです。単純化して言えば、生産性をどんどんどんどん上げていくと、やがて需要を超えてしまい、また売れなくなってしまう。であれば、次に、どうやって需要を拡大できるのか、というマーケティングの問題になるのは必然、という流れ。

 面白いのは、閉鎖系の中での問題解決は、弱みの強化という話になるのですが、開放系の中では、強みの最大化になるという点。これは直感的に、とても面白いことだと思います。

 それはさておき、この『ザ・ゴール2』で「思考プロセス」に進化したTOCは、ここからコンサル手法化していくわけです。しかも、その領域はトヨタカイゼン方式と違って、無限に広がっていきます。

 その後の著作を見ると、領域をIT化の成功、プロジェクトの成功、倫理の領域、小売店、、、、という風に、TOCの適用範囲を広げていくわけですが、今回のTOCfEを見ますと、どうもこの『ザ・ゴール2』で紹介され始めた思考ツールを、教育現場に、という意図で開発されているフシがあります。

 ちなみに、『ザ・ゴール』にもクラウド(雲、対立解消図)は出てくるのですが、どちらかというと直感的に書いたでしょ、という風で、どうすればこれが「ちゃんと」書けるのかはよくわからない。『ザ・ゴール2』では、このクラウドを作る前のロジック・ブランチをこつこつ作っていく場面が描写されます。っていうか、会話しながら作っていくという、よく考えたらすごい小説。『ザ・ゴール』で登場した、対立解消図に加え、現状問題構造ツリー、未来構造ツリーというものが出てきます。

 TOCfEではこれを、クラウド、ロジック・ブランチ、アンビシャス・ターゲット・ツリーというものに置き換えているようです。

 今回、受講していて私が個人的に混乱したのは、もともとはこの「教育のためのTOC」というのは、学校教育のために開発されたもの。子どもの「ちゃんと考える力」を養い、先生方の理想を実現し、しかも労力を減らすという意図で、テキストは執筆されています。

 しかし今回の受講者は圧倒的にこの目的とは関係のない人。企業の問題解決担当者です。このギャップによって、この講座の構造が若干、わかりにくくなっているようでした。

 確かに、「教育のためのTOC」でも「問題解決」というのは重要な軸ではあります。しかし、目的はあくまで「教育」にあり「問題解決」はあくまで「手段」です。何のための手段かと言えば、生徒を授業に集中させ、面白がらせ、主体的に授業にかかわって学びを得て、記憶に残すための手段なのです。まあ、ざっくり今風に言えば、ゲーミフィケーションであり、対話型授業の問いかけです。

 企業の問題解決担当者にとって、問題解決は仕事です。それは手段ではなく目的です。それは、うがった言い方をすれば、誰もが簡単に出来るレベルでは困るのです。一方、教育現場の方はどうでしょうか? テキストには海外の事例で、4歳、5歳、6歳の子どもの例が載っています。つまりはどんな先生でも扱え、どんな子どもにも使えるものでなければならないのです。その目的は、個々の個人の問題の解決、つまりは学びと成長です。

 しかし、ゴールドラット博士もそうかもしれませんし、TOCのコンサルタントの皆さんにとって、そしてまた、企業の問題解決担当者にとっては、誰にでもできるレベルの問題解決や、個人的に学びや成長につながったというレベルの問題解決では仕事になりません。ですから、難しい問題解決の結果、あるいは斬新でかつ誰もが納得するような問題解決を生み出す必要があります。この前提の差が、どうもそもそもの理解を難しくしている印象です。

 ところが、実際の問題解決のソリューションというのは当たり前で、シンプルなことが多い。ここが皮肉であり、この企業の問題解決担当者向けの「教育のためのTOC」プログラムが成立する、特異点が成立し得るのでしょう。(まあ、それをファシリして落とし込むのは大変そうですが…(笑。

 まあ、個人的には、子どもにでもできるのだから、子どもの頃に帰って考えてみる。大人になって難しくなってしまった脳を使うよりも、そのほうがこのプログラムの本質を理解できるかもしれない、と思ったのでした。

 さて、なかなか出来ない人が出来るようになるのが難しい「ブランチ(=現状問題構造ツリー)」は本日で終了。明日はいよいよ「クラウド(=対立解消図)」の登場です。これこそ、問題解決の楽しみを味わえるツールではあります。

 明日も楽しみです♪
| 原口佳典 | ■経営者日誌 | 22:36 | comments(0) | trackbacks(0) |

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