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教育のためのTOC(TOCfE)〜4日目振り返り
 教育のためのTOC(TOCfE)〜4日目振り返りです。

 今日は、思考プロセスでは、未来構造ツリーに当たります「アンビシャス・ターゲット・ツリー」を学びました。またきちゃないメモ書きのまとめをどうぞ。

 この会のすばらしいと思うことは、会場から出てくる様々な疑問をきちんと解消することです。毎回、30分以上を使って疑問点を解消する他、休憩時間や昼休みに出て来た疑問を全体にシェアすることで、フィードバックを活かした軌道修正ができています。

 今日、わかったことは、今回、参加された教育関係者は10名程度。実際にこのプログラムで成果を上げている事例のほとんどが、小学生の事例であったことを思うと、これはとても残念なことですし、まだまだ普及の可能性がある、ということだと思っています。特にこのプログラムは、多学級が同時に学ばなければならない少子化した町村や離島、あるいは発達が遅れていたり、あるいは学力底辺校の子ども達に対して、絶大な効果があるツールです。

 もうひとつ。ある先生の質問で気づいたのは、日本では論理的思考というと、何か大人が学ばなければならないもの、という風に理解されていることです。これは明らかに思い込みであり、間違いです。あるいは、いわゆる「MBA産業」がお金儲けするためのプロパガンダなのかもしれません。

 TOCでの論理的思考の解釈はもっとシンプルです。それは一言で言えば、因果関係です。原因があって、結果がある。沸騰したヤカンに触ればやけどする。子どもにもわかることです。次に求められるのは、その言葉が明瞭なのか。つまりは本当のことを正しく言っている言葉になっているのか? それだけ。しかし、子どもの頃の教育にこの考え方がないために、大人になってもこういう会話の通じない人がどれだけいるのか、その結果、いかに人間関係のトラブルが多発しているのか、それはちょっと考えてみればいくらでもあることです。

 ただ、TOCの前提では、人はそもそも善良であり、その人が悪いのではなく、その人の認識が悪いので、質問によって認識を変えてもらいましょう、という話になります。ちなみにその4つの前提はこちら

・Inherent simplicity (ものごとはそもそもシンプルである)
・People are good (人はもともと善良である)
・Win-Win is always possible (ウィン・ウィンは常に可能である)
・Never say I know (わかっているとは決して言わない)

 これは壁に貼っておこうと思います。

 岸良さんのお話で印象的だったのは、子どもにはそもそも学ぶ力がある、ということ。その理由として、「なぜ?」「どうして?」という時期が必ずある、ということ。このときに親がどうかかわるかで、その子の一生が決まってしまいますが、日本の多くの親はこのとき、「大人になったらわかる」ということをインプットするそうです。こうして考えない子どもが出来、それがそのまま考えない大人を生み出しています。これはとても怖いことです。

 そのとき、親がこのTOCfEの哲学やメソッドを知っていれば、「どうしてだと思う?」と質問をし、自分で考える手伝いをしてあげることができる。そんな確信を得ました。

 ということで、残念ながら私には子どもがいませんので(笑、TOCfEの教育者コミュニティに入り、コーチという立場から、学校の先生をサポートしていきたいな、と思います。(補足情報ですが、エリアフ・ゴールドラット博士の息子さんは「コーチ」を名乗っているという話も…。日本にもTOC流コーチングを普及させたいです。

 さて、それはともかく、今日の内容です。今日は時間も少ないということで、アンビシャス・ターゲット・ツリー(長いので、以下、ATT)をコンパクトに学びました。実は冒頭に扱ったロジカル・ブランチの変形というか、それができていればこれもできる、という仕掛けになっています。枝が木になる道理ですね。

 ATTは戦略的計画ツールとして活用できます。その仕掛けは極めてシンプル。目標を設定し、障害を特定し、中間目標を提示し、それを整理して並べ替え、行動をリスト化する。まあ、要はコーチングのステップです。

 通常のGAP型のコーチングと違うのは、ギャップから行動への移行のプロセスが明確に示されていることです。テキストでは質問や読み上げによって、それぞれ出した項目に対して評価することができるようになっています。

 ポイントは2つあります。まず、最初の「アンビシャス・ターゲット」は、単なる「目標」ではなく、「前向きで、大変、望ましい目標であり、その達成には困難が伴う為、挑戦しがいがあると仮定されているもの」です。

 岸良さん風に言い換えると、「大きな目標であればあるほどいい」ということになります。

 もうひとつは、最後の中間目標と行動ですが、これは別に両方を埋めなければならないのではなく、中間目標のままでもよいので、とにかく、ハシゴを一段一段上がるように、「アンビシャス・ターゲット」が実現するように思えればOK、ということです。だから、順序が肝要です。(これを上の図では、私なりの表現で「AT達成のはしごを組んでいく」と書きました。)そして、もし、「これはそう簡単にできそうもないや」というハシゴの段が出てきたら、そこを取り出して別のATTを書いておく。こうしてハシゴを上っていくのです。

 ワークをやったときのメンバーの感想が印象的でした。「これなら実現できそうな気がする。」まさにこれを導き出すのがポイントです。それが天文学者になる夢だろうが東大合格の夢だろうが、子どもが自分で夢実現の方法を考えて、トライ&チャレンジできるようになる。まさに夢のようなツールですね。

 その後、いくつか事例が紹介されました。夏休みの宿題をやらない子どもの例、それからキャッシーによるデトロイトの少年刑務所での事例。これは私にとっては、涙無くしては聞けない話でした。(これがきっかけで、素敵な出会いと新しい挑戦が始まりそうなのですが、これはまた別の機会に。

 最後に立派な認定証を頂戴して、すべてのカリキュラムが終了です。





 ちなみに、このTACTですが、下記のTOCfE本家のサイトに、体系図が書かれています。

 http://www.tocforeducation.com/trainings.html

 要するに、いちばん下の段階ですが上に進むには「ポートフォリオ」、つまりは実践例が必要になってくる、というわけです。

 この認定証の最後には、モラルコードが書かれています。

TOC for Education Moral Code

 As we strive to leave behind a better world, we will the use the TOC tools in the spirit in which they were intended with the overriding condition that no one gets harmed by our actions.

(意訳)誰も私たちの行動によって傷つかないようにすることを最優先する精神で、私たちはTOCのツールを使用し、より良い世界を残すために努力します。

 TOCはパワフルなツールです。しかし、パワフルであるということはそれが兵器となる危険も伴います。前提として、「人を変える」のではなく「人の認識を変える」ためには、人とどうかかわればいいのか、それが、上に挙げた4つの前提が重要になってくるのでしょう。

 再掲します。

・Inherent simplicity (ものごとはそもそもシンプルである)
・People are good (人はもともと善良である)
・Win-Win is always possible (ウィン・ウィンは常に可能である)
・Never say I know (わかっているとは決して言わない)

 このすばらしいイベントが、講師も含め、ボランティアで無償で行われたというのは本当に奇跡的なことですし、すばらしいことだと思います。改めて、支えていらっしゃった皆さんに感謝を述べると共に、受け取ったバトンを次に渡していくお手伝いができれば、と思っています。



 懇親会にて、TOCfE代表兼CEOのキャッシー・スエルケンさんと。いつもの感無量顔のワタクシ…。
| 原口佳典 | ■経営者日誌 | 23:07 | comments(0) | trackbacks(0) |

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